中辛とは。の巻

広島に行ってきた。
行きは宇宙と車で「i-phoneに入っている音楽を全曲ランダム再生して誰の曲か当てる」という暇つぶしがハマり、快適に到着。
「正月からずっと調子悪いんすよ……。熱はないッス」と、宇宙はマスクを装着し、ずっと咳をしていた。


その後、弾き語りの会場、ふらんす座へ。
宇宙と行った定食屋が安くておいしかったが、年末年始の内臓の疲れが尾を引いていた僕は食後の胃痛が激しく、あつつつつ、いつつつつ、と言い、宇宙はあいかわらず、ごっほ、ごっほ、こっほ、と言っていた。


これはどげんかせんといかん!ということで、下のヲルガン座で麦酒をキメてみたところ、あまり状況は変わらず、なんとなれば麦酒がちっともおいしくなくてすこし悪化した。
それから大学時代の友人・みやけんが合流し、乾杯。
宇宙とみやけんは初対面だったが、みやけんも宇宙のストレンジをすぐさま察したようす。
宇宙を象徴する二つのエピソード
①「心霊スポットに行った話」
②「夏のアバンチュール」
を話してもらった。
①の登場人物とその特徴を紙に書いたおかげで、ずいぶんと話がスムーズに進んだと思う。


【写真:「心霊スポットに行った話」をする宇宙。


さて、前回のブログに書いた共演の高校の同級生のテリーは、なんとロケットオーケストラのボーカル・亀井くんとのユニットで登場した。
亀井くんと挨拶するときにはハ行'sのことには触れず、「あぁ、どうも。同じ高校なんだね〜」みたいな感じで乗り切った。
テリーはあいかわらずギターが抜群にうまくてセンスもよかった。


僕は、歌詞をやたら間違える残念なライブ。
まいったぜ。
観てくれた方が「おしゃれでした」と言ってくれたけど、おしゃれって何かね?
ふたりルーペズは確実におしゃれだったよ。


終演後、飲めば元気になるさ!とヲルガン座で麦酒と水を頼み、麦酒、水、麦酒、水、と飲んだもののさっぱりアカンかった。
それほど酔わず。酔えず。


【写真:ヲルガン座店主・ゴトウイズミさんの2017年の抱負】


そしてこの日の夜中、ものすごく耳が痛くてしかたなくなった宇宙は、うちの父親に夜間救急病院に連れて行ってもらうのだった……
どうやら中耳炎とのことで、服薬。


翌日1/7はノーライブデイ。
とりあえず耳の痛みがマシになった宇宙は、父親と家でどうでもいいテレビを観ながらどうでもいい話をしたらしい。どうでもいい。
僕は昼から母親と妹と一緒に祖母の家に行ってお好み焼きを食べながら飲んで、ボーリングをして――ちょうど100だった――、ウサギバニーボーイのライブだけ観て父親と宇宙、石像と合流して飲んだ。
この日は調子よく麦酒、麦酒、アンド麦酒であった。


1/8、早朝に夜行バスで広島に到着した深田さんがうちに合流。
昼は、11月にエンペラーめだかと一緒に行っておいしかった汁なし担担麺の「きさく」という店に行った。


「辛さはどうしましょうか?」と辛さを訊ねる店員。
「中辛で」答える深田さん。
「中辛って?普通より辛いですよ?」と店員。
「え?ほな辛くないやつで」と深田さん。


結局深田さんのやつは普通より辛くないやつになったのでは。
たぶん深田さんは「中辛=普通」と思っていたのだと思う。


この日は4.14という会場でフロアライブ。
ロケットオーケストラではテリーがギターをファンタスティックに奏でていた。

【写真:テリーと】
同級生がいまでも野心的な音楽活動を続けていることがとてもうれしかった。


次が僕たちで、いつも通りのよくわからないファビュラスなライブができたと思う。


ドッグフード買い太郎の曲、本当に好きだ。バンドもよかった。
ケバブジョンソンのときに機材の搬出をして観られなかったのがとても残念。またどこかで観たい。
The Loupesもよい曲をよい演奏でよい熱量でやっていた。いいバンドばかりで楽しく、ずっと麦酒。


The Loupesの曲にあった「君の料理が食べたい」という一節が気になった。
この時代に旧来のジェンダー観をなぞるのはどうなんだろうなぁと思う反面、その「君」の料理が食べたい気持ちも理解できる。
twitterのやりとりで松葉くんが指摘したように、「料理」にすることで普遍性が出る面もあるんだろうなぁと思う。
が、やはり「料理」にすることで、「(おそらく)女」が「料理をする」というジェンダー規範を強く感じさせてしまうのではないかなぁ、などと考えた。
自戒も込めて、引き続き考えていきたい。
みみおの店主・訪米さんは「君の作った目玉焼きを舐めたい、とか」とリプライをくれて、さすがだなぁと感心。


そんなこともすこし話しながら打ち上げでも麦酒、麦酒、アン麦酒。

【写真:覚えてない記念写真】


その後、The Loupesのオカハラくんとドッグフード買い太郎と飲み続けた。


こうなって、


こうなって、


こうなった。


楽しかったのです。


今年は広島でもたくさんライブができたらいいなぁ。
ひとまず、1/14(日)にThe Loupesのレコ発がGROWLYで開催されるので行く。
そして、1/19(金)にはドッグフード買い太郎とVOXhall下の十八番で弾き語りで対バンです。
観に来てよ〜


京都に帰ってから「ブレイキングバッド」の最終話を観たり、「ブラックミラー」という海外ドラマのスタートレックのパロディ回を観たり、ポーの『モルグ街の殺人』を読んだり、それなりに楽しく過ごしている。
が、広島が楽しすぎたせいか、すこしザワザワしている。


藤谷☆ゆーた

そんなふうさ、マイライフ。の巻

あけましておめでとうございます。
ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
はい、よろしく。


12/29はネガポジにエンペラーめだかとムーズムズを観に行って、なぜかカラオケに行って寝た。
朝、帰宅。
12/30はsuperfriendsを観にnanoへ行くついでにUrBANGUILDで餅つきとカロムをした後、simpoに寄ってレコーディング中のスーパーノアにすこし絡み、nanoへ。
superfriendsがとてもよかった。神々しい。ファンだ。
初めて観たハンブレッターズもグッドメロディでよかった。
ライブ後、おとなしく帰ればいいのになぜかまたsimpoに行ってコイズさんとスーパーノアに「飲みに行きましょうよ〜」と絡み、気づいたら押していた自転車のチェーンが外れていたので寺町に放置してタクシーで帰宅。
翌日、どこに停めたのかもあやふやであったが、発見。
カギもかけていなかった。チェーンは簡単にはまった。
ニットの帽子はどこかにいった。


年末年始もラジオに電話出演したりしつつずっと飲み続け、おいしいものを食べた。
このラジオはKBSのお昼の「森谷威夫のお世話になります!!」という番組内のお友達を紹介していくスタイルのコーナーだったので、マグナム本田さんを紹介しておいた。
1/22の放送が楽しみである。


正月が終わって、今年は広島でライブ初め。
明日はふらんす座で弾き語り。
先ほど、高校の同級生・テリーと対バンだと判明した。
高校の同級生と対バンすること自体初めて。
テリーは高校生のころから速弾きもストロークもカッティングもべらぼうにうまかった。
一方、軽音楽部には不良がいるに違いない、ライブハウスには不良がいるに違いない、と思っていた僕はバドミントン部で汗を流し、家でギターを弾くばかり。
テリーに借りたジュディマリのバンドスコアはきっともう親に捨てられていると思うと申し訳ないけど、あのバンドスコアのおかげでカッティングはそこそこ弾けるようになった感謝もある。
明日もしっかり歌おう。


1/8は4.14でモルグモルマルモのライブ。
ドッグフード買い太郎、the Loupesのライブを観るのも楽しみにしているが、ロケットオーケストラのメンバーが僕のことを覚えていないことを祈るばかりである。


というのは。
はるか昔、僕がやっていたコミックバンドでロケットオーケストラと対バンをしたとき、若くて尖っていそうなロケットオーケストラのメンバーが鋭い眼光で腕を組んでライブを観ていたのである。
怖かった。なんかごめん、と思った。
高校の後輩と知って情けなかったよ!ぼかぁ。


ロケットオーケストラはかっこいいロックンロールバンドだったけど、いまはどうなっているだろうか。
こちらから、「あのときのクソコミックバンドをやっていた者です」と挨拶をした方がよいのだろうか。
それとも先輩らしく何食わぬ顔で向こうから挨拶してくるのを待つべきなのだろうか。挨拶されたら「お〜、ひさしぶりィ」とかなんか言って。
ともかく、小さくなっておこうと思う。


広島にいても京都にいてもみっともないことばかりである。
しかたない、と言ってしまってよいのかどうか、おそらくなんとかしようとはした方がよいと思うが、そんなIt's my lifeを歌うぜ。
バウワウ。(戌年Bon Jovi「It's my life」のイントロをかけました)
おあとがよろしいようで。


藤谷☆ゆーた

How was your weekend?にマジレスする律儀なアイツ。It's me!の巻

12/23、モルグモルマルモの企画「三種の神器」@ネガポジでした。
観てくれた方、スタッフのみなさま、百長、ノマノタロウ、どうもありがとうございました。
これで年内はおしまい。年明けは1/6に広島で弾き語りでスタート。バンドは1/8に広島4.14でライブ初めです。
来年もよろしくお願いします。


23日はノマノタロウのライブがヤバすぎて、ひゃっほうした。
MCでパラレルワールドの分岐を見せられたところがとてもよくできていて、とても悔しかった。
宇宙がテーマの曲も多い僕らこそそれをやらなくてはいけなかったのに!(メンバーに宇宙っていう人がいるのに!)と、「Blowing in the Wind」をBob Dylanにやられちゃった黒人のような気持ちになった。
ともかく、ダークサイドを臆面もなくさらけ出す姿はすばらしかった。
曲と歌詞がよい、という当たり前のことに尽きる。


百長はたいへんうまかったし、曲のバリエーションも豊富だった。
ベースのイケメンはmemento森の木原さんで、前にも対バンしたことがあった。渋谷LUSHだったと思う。
大森くんの、私服まで緑で統一する偏執的なこだわりも素敵である。


モルグモルマルモは今年作った曲を中心にやった。
慣れないと下手くそである。いつまでこうなんだろうと思うけど、仕方ないのでたくさん演奏するしかない。


終演後、小学三年生と野球盤をしてボッコボコにやられた。
視力、動体視力、反応、すべての面で完敗だったので、ヘロヘロの紙のようになってしばらく中空を漂った。
もともとは深田さんの従兄弟・マフィアと対決するつもりだったのだが、しばらく飲んでいると、


マフィア「藤谷くぅ〜ん!MCで言ってた頭が痛くなるやつ、なんだっけ?」


藤谷「プレーンサワーですよ」


というやりとりのあと、マフィアはプレーンサワーを飲みはじめた。
その後も、


マフィア「石像くぅ〜ん!いま私が飲んでるのなんだっけ?」


石像「だーかーらー、プレーンサワー!」


のようなやりとりを繰り返し、とても野球盤どころではなかったので、飲酒ノーゲームとなりました。チケットの払い戻しはありません。


その後も各々将棋を指したりお酒を飲んだり、変な打ち上げは続き、とはいえスタッフのセブンとぱるちゃんを付き合わせるのも悪かったので、かつ石像がホッピーを飲んでから呂律が回らなくなったので、どういうわけか石像がとっていた民泊の部屋――「帰るのもアレだけど、ネガポジで寝るのもねぇ…っつーわけで、部屋をとりました!」(石像談)――に転がり込んで一杯飲んで寝た。
(この部屋のカードキーについての担当の人からの冗長な説明については、またの機会に石像から聞いてください。ヤベェです。初めて文明に触れる人にするように説明されたそうです。)


起きてTwitterを開くとマフィアが、
「お〜い石像くーん
昨晩、私が飲んでいた¥350のやつ、何サワーだっけ?」
とツイートしており、石像が
「だからプレーンサワーですよ!」
と返信していた。


後、ミスドでブランチを済ませ、帰るついでに石像を出町柳まで送らんとカーのエンジンを点けたら、カーナビゲイション(ヤ、フレッシュ!
)が「メリークリスマス」と言った。
石像は食い気味に「うっせぇ!」と言っていた。


帰宅すると我が家では前日催されていたクリスマス会が続いており、即麦酒。フジファブリックのライブ映像を観て麦酒、「はぁ、いいバンドだなぁ」と思って麦酒。
夕方麦酒、タコケンでたこ焼きを買うなどしてずっと麦酒。
気づけば爽やかな頭痛と鈍い朝がやってきていて、ふうふう言いながら京都駅へ行き、パスポートを申請したのだった……
帰路、スペイン語話者の観光客に清水寺へ行くバスはどれかと英語で尋ねられ、「201で東山三条まで行き、206にトランスファーして東山五条まで行きなさい」と教えた。
「サンキュー。ヒガシヤマサンジョー、ヒガシヤマゴンジョー。ライト?」というので、「ヤァ」と答えたクリスマスだった。


ふじたに☆ゆーた

三種の神器の内訳。の巻

2009年3月1日、まだ丸太町にあったネガポジでモルグモルマルモのライブがあった。
そのときのモルグは東海林の曲だけをやっていて、僕はギターを弾いてコーラスをしていた。
その日はサトタツのデビュー戦で、深田さんもモルグに加入して初めてのネガポジだった。初4人体制。


共演は、ムーズムズ、はなかのか。
ムーズムズはそのときにはもうよく知っていて大好きだったけど、はなかのか?はてな?と思っていた。
ネガポジの楽屋へ行くと、いまはベリーブーの中根さんと、いまはペテンズやかぼちゃワインS、時折パンプキンズでドラムを叩いているノマノタロウが座っていて、「よろしくお願いします」とか言って談笑。
当時の僕はいまよりもずいぶん人見知りだったけど、なんだか親近感を抱き、「ネガポジの向かいの「こども未来館」の館長が横領で捕まって未来もクソもないよ」、とかいう初対面で話すこと?という話をしたのを覚えている。(ちなみにいまでも「それ初対面で話すこと?」という話は頻繁にしてしまう)
はなかのかの曲もよくて、うーむ、ナイス出会い!だった。
聞けばタロウはペテンズというバンドもやっていて、今度夜想で対バンとのこと。ワクワクした。
(このときからタロウはかなりのイケメンで、でも話すと何か違和感があると思っていた。話すとオタクであることが見て取れるのである。最近、その原因は「話す声のキーが合ってないこと」によるのではないか?と失礼な分析をしている)


その間、nanoでライブをしたり、吉田寮食堂のライブでわなたでギターを弾いたり――この日の編成は、いなくん、しほう、ひめちゃん、僕で、時間の都合で最終的に厨房でライブをしたんだけど、全体的にすばらしく、「荒れ野の果てに」が特にファビュラスだった!――して過ごし、3/22に夜想でタロウと再会、ペテンズと出会った。
ペテンズは愉快でニューウェーブで、すぐに好きになった。


それよりなにより、この日出演していた弾き語りの青年が何の工夫もない曲のサビで「ライフ・イズ・ビューティフル」と歌い上げており、当時まだ他人の音楽に対しても期待していた僕はとても腹が立ったのだけれども、表でタロウと「なんだありゃ」みたいなことを言いながら飲んでいるとだんだんとどうでもよくなっていって、けっきょくふたりで「ラーイフイーズ、ビューティホー!」と歌って馬鹿にしたことをよく覚えている。
痛快で、タロウといまでも仲がよい最初の一歩を踏み出した感じがする。
イヤな絆の生まれかただと思う。性格が悪い。


それからもペテンズと共演したり、企画イベントを観に行ったり観に来てくれたりして、ここのところタロウとは将棋を指したり、酔っぱらってキッスをしたりして遊んでいる。
あ、タクラマカン砂漠のMV撮影も手伝ってもらった!陰のMVP。


12/23の企画に出てもらうことになったのは、最近タロウが始めた(始めさせられた?)弾き語りがすこぶるよくて、出てほしいと僕がお願いしたから。
若い頃には出せなかったであろう自分の恥ずかしい側面を堂々とさらけ出す姿からはパッションがあふれ出ており、いやはや僕は「タロウ、元気だなぁ」と思ってとてもうれしい。
狂気の人です。
うちに遊びに来るたびに、頭を強打して額から血を流していたり、道中で御神輿を避けてぎっくり腰になったりと、災難に見舞われるキュートな人です。
土曜日、みんなに観てもらえたらいいなぁと切に願います。


百長との出会いは、2015年3月のnanoかなぁ。ぽわんとシンガロンパレードとカトキットもいたはず。それからも東京で対バンしたりしていて、今回は久しぶりの共演。
第一印象は、緑!すっごく緑!だった。
曲を聴いて緑色を連想させるとか、そういう共感覚的なことではなく、事実、緑なのだ。ものすごく。
音楽的にはいろんなタイプの曲ができるやり手というイメージ。
京都だとだいたいnanoでやっていると聞いていたので、ネガポジと繋げられたらいいなぁと思ったのでした。
ネガポジの雰囲気とも合いそうで、楽しみにしている。
こちらも土曜日みんなに観てもらえたらいいなぁと思います。
そして、大森くんお誕生日おめでとうございます!(今日なんだってさ!)


12/23(土)京都・西院ネガポジ
年末恒例ジャイアントシリーズ
モルグモルマルモ企画「三種の神器
open 18:00 / start 19:00
adv. ¥1500 / door ¥1800
出演:モルグモルマルモ、百長(名古屋)、ノマノタロウ(ペテンズ、かぼちゃワインS)
*来場者全員にモルグモルマルモの未発表音源2曲をプレゼント!


ライブの宣伝という目的を逸脱しつつつらつらと書き連ねてしまったせいで、当初の目的には何の役にも立たなさそうな長文になってしまった。
モルグは今年作った曲を多めにやります。お楽しみに。
ぼーっと過ごしたおかげで、ぼーっとした曲ばかりになりました。


お取り置きのご連絡はお気軽に。予約して、もし来られなくても問題ありません。
ひとつ、お付き合いよろしくお願いします。


藤谷☆ゆーた

アッポームーッザッ、はじめました。の巻

遅ればせながらApple Musicをはじめた。
というのは、カーレイディオから阿部芙蓉美さんの「8ビートのsad song」という曲が流れ、うわぁ、いいなぁ、と思ってCDをインタネッでサーチしたところ、Apple Musicにもあることが判明し、少し前からSpotifyApple Music?どちらにする?とうじうじ悩んでいた僕がついにええいと鋭意Apple Musicをチョイスしたからである。


爾来、ベストで済ませていたバンド(チープトリックとか)のファーストアルバムを聴いたり、思い出したようにBilly Joelを聴いたり、西野カナを聴いたり、YESの「fragile」を何周も聴いたりしている。
西野カナさんのオリジナルアルバムすべてのタイトルに「LOVE」と入っていたのには驚いた。脅迫のようにLOVE。夏目漱石が「I love you」を「月がきれいですね」と訳したとかなんとかいう都市伝説かもしらんようなことを聞いたことがあるけど、西野カナは「I love you」をどう訳すのだろうか。おそろしいことである。


往来では自転車のおっさんが「うおうおうおうおうおうお〜〜〜〜」とビブラートを効かせてロングトーンを唸っていて、まるさん食堂帰りの宇宙(すっぱいものが苦手)と石像(徳島旅行帰り)と、あの人うまいねぇ、きっと詩吟の実力者なのだろうね、と凡庸な感想を言い合っていたそのとき、左にあった電柱には「人間関係のトラブルでお悩みの方、解決します。ご連絡ください」云々と書かれた連絡先入りの手書きのチラシが貼ってあり、うーむ、この人の人間関係ははたして、と思いながら帰宅。MTVで往年の名曲PVを流し続ける番組をずーっと観ながら麦酒、麦酒、麦酒。
結局待ちわびた「smells like teen spirit」は観れず、オリビアニュートンジョンの「physical」など、たくさんの名作から次回MVのアイディアをゲットした。


他には、スタートレックディスカバリーストレンジャー・シングス:シーズン2を観たり、とある曲のカバーをバンドでレコーディングして日本語の歌詞を考えて歌ったり、それをミックスしたり、もう一曲新曲を自分たちでレコーディング・ミックスしたりして、来たるイベントの準備をして暮らしている。生きている。


ふじたに☆ゆーた

nanoにワームホールをクリエイトじゃい!の巻

僕です。


「SF的に生きる」「SFとしての生」なんてなことをテーマに日々をやり過ごしているよなぁ、と感じている。


「SF的に生きる」と言うと、


「現実逃避している!」


「役立たず!」


「働け!」


などと言われそうだけど、現実をSF的に楽しんでいるだけなので、これらの批判は(下の二点しか)当たっていない。


いらんことばかり考えている。
いらんことを考えるのは楽しい。
こんなふうに生きているとそんなような音楽ばかりできるもので、誰かを励ましたりとか勇気を与えたりとか、そんなことは滅多にない(はず)。
自分の感じたことや考えたことを音楽にして吐き出して、それは誰かのためではなくて自分のためだなぁと思う。
吐き出したものがなにかしらの「美しさ」を持っているといいなぁと願いながら作っている。
SFもびっくりするような、いらんことの美しさを描きたいものである。


と、これは僕の話。


東京にペンネンネンネンネン・ネネムズというバンドがある。
一度渋谷で共演して、演奏がうまいとは思わなかったし、ベースの人なんて最後の曲の最後の音を間違えていた(!)けれど、僕はいたく感動してCDを全部買った。
何度も聴いていると、僕が感動したのは彼らの音楽に「SFとしての生」を感じたからだと気づいた。


この二曲がとくに好きです。

たまに感情は、距離も時間も超える!
それをなんともいえない脱力で教えてくれる、ペンネンネンネンネン・ネネムズ。
この変なバンド名の由来は、宮沢賢治の『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』という作品らしく、曲のテーマもそのまんまでうれしくなった。


はぁ、また共演したいなぁ。京都に呼びたいなぁ。と思ってぐうたらしていたら、来ます。おこしやす!
nanoのミノウラくんが得意のマジックでなにかを感じたのか、モルグも誘ってくれたのです。
観に来てください。フロアから、距離も時間も超越しましょう。


7/30(日)@京都・二条nano
open 18:00 / start 18:30 / act 20:15
adv. ¥1800 / door ¥2000
出演:モルグモルマルモ、ペンネンネンネンネン・ネネムズ、CANDY、ゆ〜すほすてる


出演順(持ち時間は転換別、35分)
18:00〜18:35 CANDY
18:45〜19:20 ゆ〜すほすてる
19:30〜20:05 ペンネンネンネンネン・ネネム
20:15〜20:50 モルグモルマルモ


最初のCANDYからよさそうです。
大勢の方々にペンネンネンネンネン・ネネムズを観てほしいので、どうぞよろしくお願いします。


藤谷☆ゆーた

救われる気持ち。の巻

僕です。


しばらく東京や大阪や神戸ばかりでライブをしていました。
京都のモルグモルマルモです。
ひさしぶりに京都で演奏する機会をもらったら、なんか楽しそうで断れないお誘いを立て続けにいただいたので、三週連続京都でライブをすることになりました。
どれも出たかったのだ。しかたない。
やりたいことをやらないでどうする!


明日、7/21(金)、ネガポジでモルグモルマルモのライブです。
21周年を記念して演奏します。
ネガポジの周年イベントというだけで「出ます!」と返事をしたら、共演に尾島隆英の名が。
この前、VOXhallの屋上ステージでひさしぶりに観たら、また進化を遂げていた。
初めて観たときから何段階目の進化だろう。そろそろフリーザの完全体を超えるのではないかしらと思う。


2017.07.21(Fri)京都・西院ネガポジ
「ネガポジ21周年記念ライブ」
open 18:30 / start 19:30 / act 20:50
adv. ¥1500 / door ¥1800
出演:モルグモルマルモ、永江孝志、尾島隆英、無線


で、来週、月末、7/30(日)はnanoでライブです。
この日はペンネンネンネン・ネネムズと共演です。
去年の12月に東京で対バンして以来、すっかりファンになりました。
その後、6/6にnanoのミノウラくん(すごくマジックが得意らしい。まだ見たことない)から以下のメールが届いた。

――――――――――――
モルグモルマルモ様

お世話になります
京都nanoのミノウラです
この度はお誘いしたい日程があり連絡しました

7/30 東京からペンネンネンネンネン・ネネムズ というバンドが来ます
そのタイミングにてモルグモルマルモに出演頂けないでしょうか??
冷静に狂ってる瞬間を作りたくて、ネネムズが出るとなり浮かんだバンドだったのでオファーさせて頂きました

忙しい中かと思いますが、検討頂けたら嬉しいです
どうぞ宜しくお願い致します!
――――――――――――

そこで僕は即レスで

――――――――――――
ミノウラくん

こんばんは。
モルグモルマルモの藤谷です。

その日、出ます!
よろしくお願いします。

ペンネンネンネンネン・ネネムズ、大好きなので一緒にできるのがすごく楽しみだ!
声をかけてくれてありがとう!


藤谷祐太(モルグモルマルモ)
――――――――――――
と返信。
6/6から滾っているわけですよ。


ネムズは、最初は僕がメンバーに「いいっしょ?めっちゃいいっしょ?!」と言っていただけだったけど、しばらくして車でペネムズを流していると宇宙が「これ誰っすか?いいっすね」と気に入ったようす。
爾来、スタジオでペネムズの曲のフレーズを弾きながら僕のことをニヤニヤしながら見てくるようになった。
あの表情をしているときの宇宙はどういう気持ちなんだろう。
はっきり、不気味。
出演者のゆ〜すほすてるくんとは銭湯で対バンしたことがあって、曲がけっこうよかった。CANDYは存じ上げなかったけど、SoundCloudで聴いたらよさそうだった。


2017.07.30(Sun)京都・二条nano
open 18:00 / start 18:30 / act 20:15
adv. ¥1800 / door ¥2000
出演:モルグモルマルモ、ペンネンネンネンネン・ネネムズ、CANDY、ゆ〜すほすてる


そしてさらに翌週、8/6(日)原爆記念日にVOXhallに出演します。
なんとなくお世話になっているおのまんが誘ってくれたイベントで、「水中、それは苦しい」と共演します。
前に共演したときに、「農業、校長、そして手品」というなんだかわけのわからないけどすごくかっこいい曲をやっていたのがとても印象的だった。


出演を決めたあとボケーッと過ごしていたら、Crispy Camera Clubの出演が決まっていた。
弾き語りをしていたミサトさんが組んだバンドで、MVの曲が素敵でずっと観たかったのだった。


こりゃラッキー。


2017.08.06(Sun)京都・三条VOXhall
詳細未定
出演:モルグモルマルモ、水中、それは苦しい、Crispy Camera Club、超能力戦士ドリアン、QLIP


というわけで、三週にわたって出演したいイベントに誘ってもらえて僕はしあわせです。
僕たちはゆっくりと何曲か新曲を作っているところで、ぼちぼち披露していきます。


よい音楽を演奏します。
宇宙がまたわけのわからない(周りにとっては)愉快で(本人にとっては)悲惨な状況になっているので、その話もします。
観に来てください。
チケットのお取り置きはお気軽に。もし来れなくなっても問題ないので、気が向いたら行こうかな、ぐらいの感じでもご一報くださればさいわいです。


じゃあの。


藤谷☆ゆーた