ノルウェイの森?いえ、石像です!の巻 vol.2

ノルウェーに入って2日目。
朝10時になってようやく日がのぼり始めます。


今日はベルゲンからオスロに移動します。
オスロへの移動は鉄道か飛行機になります。
鉄道に乗るのもオツですが、半日掛かるとのことなので無難に飛行機に乗ります。
さようならベルゲン。



【写真1:飛行機からフィヨルドをパシャリ】


約1時間でオスロに向かって飛行機は降下を始めますが、とにかく厚い雲に驚きます。
普通は雲を一回抜けるだけで着くのですが、なんと三層も突き抜けて降下します。
そして雲を抜ける度にどんどん周囲が暗くなっていきます。


さっきまで楽しそうにしゃっべていた周りの乗客もどんどん静かになっていきます。
空港に着陸した時には機内は静まり返っていました。


ついにやってきましたオスロ


ここからノルウェーが本領を発揮します。
雪は大したことがないのですが、とにかく寒くて暗い。



【写真3:暗いオスロ 午前9時30分】


昼間も全然明るくならないので、暖かくもなりません。
ずっと氷点下で、なんだったら昼のほうが温度が下がります。


道がツルツルです。
凍っています。


ここで札幌遠征の思い出が頭をよぎります。
ライブ前に出演したラジオ局の前で本気で滑って尻もちをついたのです。
背負っていたベースの悲しい開放弦の響きは忘れられません。



【写真2:ラジオ局での思い出。なんだか見覚えのある人が・・・?】


英語でツルツルなことをSlipperyといいます。
思い切り凍っていて危ないところを歩こうとすると、道行くノルウェーの人たちは「Slippery!」と言ってくれます。
みんな親切です。
転んでひっくり返った僕にも「Oh...slippery...」と言ってくれました。


さすがに首都なのでオスロは都会です。
デパートやお店がたくさんあります。
とりあえずスーパーに買い物に行ってみました。


この日は12/30(土)です。
前回の記事で「明日は日曜日!」と書きましたが、一日間違えていました。


ビールコーナーに行ったところ、みんな物凄い勢いで大量のビールを買い込んでいきます。
そう!翌日は大みそかなのに日曜日でお酒が買えない日なのです。


レジには長蛇の列ができています。
その列に並んでいると後ろの人が先に行かせて欲しいと言ってきました。
というのも、並んでいたのは17時55分だったのですが、18時を回るとお酒が買えなくなるようです。
実際に僕がレジにたどり着いたのは18時ちょうどだったのですが、それ以降にビールを持ってきた人は全て没収されていました。
僕には昨日買い込んだビールがあるので安心です。


空いている店を探して晩ご飯を食べに行きます。
都会とはいえ、年末なので閉まっている店が多いです。


魚屋さんに併設しているパブのようなところが開いていました。
すでに夜なので、残っていたメニューはフィッシュアンドチップス。
一応サーモンのプレートもあったので頼んでみましたが、いたって普通です。
ノルウェーの人は白身魚が好きで、サーモンはどちらかというと輸出用のようです。


ところが、このフィッシュアンドチップスが美味いんです!
よく日本ではイギリスの不味い料理として、クタクタのフィッシュアンドチップスが紹介されます。
ところが、そんなことは決してありません。
巨大なタラを薄めの衣でサクッと揚げていて、大きいのに軽く食べきれてしまいます。


美味しいフィッシュアンドチップスを食べて、特に美味しいわけでもないビールを飲んで、長い夜は更けていきました。


翌日は大みそかです。



【写真4:オスロ中央駅前のタイガー】


なんと、大みそかは大体のお店、観光地が閉まっていました。
街中をブラブラするしかやることがありません。
城に行ったり、オペラハウスで転んだりしていると、またすぐに夜になります。



【写真5:城】


みそかは花火があがります。
ヨーロッパの町はどこでも花火をあげるものらしいです。
でも、日本的な感覚でいうと


「ハッピーニューイヤー!ドーン!」


という感じで、年越しのカウントダウンと一緒に打ちあがるイメージですが、オスロは全然違います。
19時ぐらいからダラダラ始まります。
23時ごろになってくると花火の量がちょっと増えるのですが、0時を回ったところで特にカウントダウンがあるわけでもありません。
ダラダラと花火があがり続けるだけです。
この模様は動画で撮影したので、気になる人には会った時に言ってください。

一応、年越しの瞬間まで粘って起きていましたが、飽きたので10分後には寝ました。


1/1にはノルウェーから日本へ帰りました。
短い滞在でした。


この記事からは全く伝わっていませんが、ノルウェーはなかなか良いところでした。
町とか人の雰囲気が良いのです。
こればかりは行ってみないと感じられないものだと思います。


だからといって、ノルウェーに絶対行ったほうが良い!とは言いません。
他にもっと行ったほうが良い場所があります。

というわけで、みんなで台湾に行くことにしました。
果たして珍道中になるのか!乞うご期待。


Takk!


【完】