三種の神器の内訳。の巻

2009年3月1日、まだ丸太町にあったネガポジでモルグモルマルモのライブがあった。
そのときのモルグは東海林の曲だけをやっていて、僕はギターを弾いてコーラスをしていた。
その日はサトタツのデビュー戦で、深田さんもモルグに加入して初めてのネガポジだった。初4人体制。


共演は、ムーズムズ、はなかのか。
ムーズムズはそのときにはもうよく知っていて大好きだったけど、はなかのか?はてな?と思っていた。
ネガポジの楽屋へ行くと、いまはベリーブーの中根さんと、いまはペテンズやかぼちゃワインS、時折パンプキンズでドラムを叩いているノマノタロウが座っていて、「よろしくお願いします」とか言って談笑。
当時の僕はいまよりもずいぶん人見知りだったけど、なんだか親近感を抱き、「ネガポジの向かいの「こども未来館」の館長が横領で捕まって未来もクソもないよ」、とかいう初対面で話すこと?という話をしたのを覚えている。(ちなみにいまでも「それ初対面で話すこと?」という話は頻繁にしてしまう)
はなかのかの曲もよくて、うーむ、ナイス出会い!だった。
聞けばタロウはペテンズというバンドもやっていて、今度夜想で対バンとのこと。ワクワクした。
(このときからタロウはかなりのイケメンで、でも話すと何か違和感があると思っていた。話すとオタクであることが見て取れるのである。最近、その原因は「話す声のキーが合ってないこと」によるのではないか?と失礼な分析をしている)


その間、nanoでライブをしたり、吉田寮食堂のライブでわなたでギターを弾いたり――この日の編成は、いなくん、しほう、ひめちゃん、僕で、時間の都合で最終的に厨房でライブをしたんだけど、全体的にすばらしく、「荒れ野の果てに」が特にファビュラスだった!――して過ごし、3/22に夜想でタロウと再会、ペテンズと出会った。
ペテンズは愉快でニューウェーブで、すぐに好きになった。


それよりなにより、この日出演していた弾き語りの青年が何の工夫もない曲のサビで「ライフ・イズ・ビューティフル」と歌い上げており、当時まだ他人の音楽に対しても期待していた僕はとても腹が立ったのだけれども、表でタロウと「なんだありゃ」みたいなことを言いながら飲んでいるとだんだんとどうでもよくなっていって、けっきょくふたりで「ラーイフイーズ、ビューティホー!」と歌って馬鹿にしたことをよく覚えている。
痛快で、タロウといまでも仲がよい最初の一歩を踏み出した感じがする。
イヤな絆の生まれかただと思う。性格が悪い。


それからもペテンズと共演したり、企画イベントを観に行ったり観に来てくれたりして、ここのところタロウとは将棋を指したり、酔っぱらってキッスをしたりして遊んでいる。
あ、タクラマカン砂漠のMV撮影も手伝ってもらった!陰のMVP。


12/23の企画に出てもらうことになったのは、最近タロウが始めた(始めさせられた?)弾き語りがすこぶるよくて、出てほしいと僕がお願いしたから。
若い頃には出せなかったであろう自分の恥ずかしい側面を堂々とさらけ出す姿からはパッションがあふれ出ており、いやはや僕は「タロウ、元気だなぁ」と思ってとてもうれしい。
狂気の人です。
うちに遊びに来るたびに、頭を強打して額から血を流していたり、道中で御神輿を避けてぎっくり腰になったりと、災難に見舞われるキュートな人です。
土曜日、みんなに観てもらえたらいいなぁと切に願います。


百長との出会いは、2015年3月のnanoかなぁ。ぽわんとシンガロンパレードとカトキットもいたはず。それからも東京で対バンしたりしていて、今回は久しぶりの共演。
第一印象は、緑!すっごく緑!だった。
曲を聴いて緑色を連想させるとか、そういう共感覚的なことではなく、事実、緑なのだ。ものすごく。
音楽的にはいろんなタイプの曲ができるやり手というイメージ。
京都だとだいたいnanoでやっていると聞いていたので、ネガポジと繋げられたらいいなぁと思ったのでした。
ネガポジの雰囲気とも合いそうで、楽しみにしている。
こちらも土曜日みんなに観てもらえたらいいなぁと思います。
そして、大森くんお誕生日おめでとうございます!(今日なんだってさ!)


12/23(土)京都・西院ネガポジ
年末恒例ジャイアントシリーズ
モルグモルマルモ企画「三種の神器
open 18:00 / start 19:00
adv. ¥1500 / door ¥1800
出演:モルグモルマルモ、百長(名古屋)、ノマノタロウ(ペテンズ、かぼちゃワインS)
*来場者全員にモルグモルマルモの未発表音源2曲をプレゼント!


ライブの宣伝という目的を逸脱しつつつらつらと書き連ねてしまったせいで、当初の目的には何の役にも立たなさそうな長文になってしまった。
モルグは今年作った曲を多めにやります。お楽しみに。
ぼーっと過ごしたおかげで、ぼーっとした曲ばかりになりました。


お取り置きのご連絡はお気軽に。予約して、もし来られなくても問題ありません。
ひとつ、お付き合いよろしくお願いします。


藤谷☆ゆーた