モルグ韓国ツアー記 5/3クソ野郎失恋編

昼、ホンデあたりで買い物。
クソ野郎がJOY DIVISIONティーシャーツを、サトタツがVESPAのジャージーを、私はやたらとテカテカしたジャージー風の御召物を購入。
クソ野郎、その場で着る。
サトタツ、買った直後に同じジャージーを着ている人を目撃、「もう着ない」と言う。
私もさっそくテカテカ。

後、デパートでビリーが浪費。

ちなみにビリーと私は韓国にいるあいだ、「半ズボンズ」を結成し、けっこう半ズボンで過ごしていた。

夜、焼肉屋
ビリーさんは未だケツガミさまの祟りにあっているというのに、クソ野郎がやたら辛いものを注文しようとする。
全員で阻止するとふてくされた。

ぅぅぅぅぅぅぅぅううううううううっぜえ!!

ビリーと「ひとりで食いに行けばいいのに」という意見で一致。

後、Jammer'sというジャムセッションをする店に飛び込みで行ってやっちゃおうぜ!と、Jammer'sへ行くも、定休日…。
じゃ、昨日クソ野郎と貝塗師と行った店「モリエ・コチュ」で飲むか。

そうだ、ついでに昨日行った「打[ta;]」というライブハウスに行ってライブさせてとお願いしよう!再び!
と、「打[ta;]」へ行ったら「オーナーに電話して。オーナーニ」と言われ、オーナーニデンワした。

拙い英語でコミュニケイション、結果、5日に出られることに!
隣のライブハウス「FF」でも「5日にとりあえず来て」と言われていたので、「5日は出られないけど他の日なら空いているのでよろしくね」とメモを残し、「モリエ・コチュ」へ。

そこにいた韓国人の集団と交流。
ソクジュンというやたらうたとギターが上手なやつが、顔もよかった。

みんないい人たちで、ライブ行くよーと言ってくれた。のだが…。

私は日本のアニメが好きという――なんという名前だったか思い出せないが「チンポ」に似た響きだったと思う――人と、野球の話で盛り上がる。
ヤクルトファンだと言ったら「フルタ」と言うではないか!まさに彼のファンだよ、と伝え、なんで知っているのか訊いたら、「ジッキョーパワフルプロヤキュー」と答えた。
それからいろいろ話した。
たとえば、元中日のサムソンリーはギターが趣味でいつもロッカールームで弾いていたらしいんだけど、ある日監督に止めるように言われ、野球の方を止めてバンドに転向した、とか
「WHAT!」というバンドらしい。

交流をしていたら同行の面々は先にホテルへ帰り、クソ野郎と二人。

ふと見たらクソ野郎はサンファというかわいい子を口説いていた。
クソ野郎のクソ英語たるやクソ下手で、「when」を「フェン」と言ったり、「手伝うってどういうの?」と訊いてきたり、まったくクソだった。
メモ帳に文字を書いたり、似顔絵を書きあったりしていて、そうとうキモかったが、ここまではまだマシというもので、この後さらにキモいことに…。


(写真)左から、サンファ、冷ややかなサトタツ、オーナー、メートルのあがりきったクソ野郎

メモ帳を覗くと「無理ならいい」みたいなことが書いてあった。

サンファは少し日本語がわかるようで、演奏後、私が「サランヘヨ!」と言ったら「お〜、愛してる!」と返してくれ、あ、かわいい、この娘は私のことを好きなんじゃなかろうか、と思ったのだった。

そんなこんなでチンポみたいな名前の人と引き続き交流していると、クソ野郎がサンファとどこかへ消えた。

店長に「友達どこ行ったの?」と聞かれ、「あいつは日本でも飲んでる最中にどっか行ったりするやつなんだ」と答えた。
本当にかんべんしてほしい。
サンファは友達と来ているというのに…。

しばらくして戻って来ると、「そろそろ行きますか」と言ってきた。
は、はぁ…。

タクシーでホテルへ帰るあいだ、事の次第を訊いたら、「「ハグしていいか?」と言ったらはにかまれた」(そ、それわキモがられたんじゃ…)だの、「あの中の一人と10年付き合ってて同棲してるらしい」(え?ってことは15のときから!?)だの言うので、訊いておきながら寝たりしているうちにホテルへ。

後、なぜかクソ野郎とベロンベロンで川沿いでペットボトルの麦酒を飲んだ午前4時。
半ズボンの私はとても寒く、酔いが醒めた。

このクソ野郎失恋事件をきっかけに、事態は風雲急を告げるのであった…。