ノルウェイの森?いえ、石像です!の巻
やぁ、石像です!みなさん、冬を楽しんでいますか?
僕は夏よりも冬が好きで、寒いなかで飲むビールも「オツだねぇ〜」なんて思ってしまいます。
ずいぶん前にライブで札幌に行ったときも、氷点下のニッカウィスキーの看板の前で「これならビールがぬるくならないねぇ〜」と乾杯したこともあります。
それならもっと寒いところに行ったらどうなるのか?
寒すぎるとメンタルも寒くなってしまうのか?
そこで思い切って、この年末年始に真冬の寒くて暗いノルウェーに行ってきました。
北欧はフィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーです。
この国々の違いが微妙だけど意外と大きい。
僕のイメージは下記の感じですが、だいたい合ってると思います。
フィンランド:
一番東側にあるので雰囲気としては東欧とかロシアに近く、他の北欧の国より癖が弱い。
「フィンランド人」を英語で言うと「フィニッシュ」。
有名なのはムーミン、マリメッコ、サンタクロース。
スウェーデン:
IKEA、H&Mがスウェーデン発祥のお店なので、北欧と聞いたときにスウェーデンをイメージしている人が意外に多いかも。
首都のストックホルムはすごく綺麗な街並みで、ガムラスタンの古い町並みも見ごたえがあります。だけど、ストックホルム以外には何もない。
有名なアーティストはABBA。
スウェーデン人に言わせると「ABBAは歌手でなく文化」らしい。
デンマーク:
意外と特徴がないのがデンマーク。首都のコペンハーゲンは大都市だけど、いまひとつ特徴がない。
でも、不思議なところで僕たちと関係しています。
「デンマーク人」を英語で言うと「デニッシュ」。
デニッシュパンの発祥はデンマークです。
作家のアンデルセンはデンマーク出身です。
そう、もう分かったと思いますが、かの有名なパン屋さんアンデルセンはここから名前を取っています。
海賊のもととなる「Viking」の発祥もデンマーク。
デンマークでは昔から食べ放題のスモーガスボードという習慣があります。
ここから着想して食べ放題のことを「バイキング」と名付けたのが日本の帝国ホテル。
このことから、日本ではビュッフェのことをバイキングと呼ぶようになったそうです。
ノルウェー:
今回のお題。
北欧といって思い浮かべるものはノルウェーのものが意外に多い。
白夜、フィヨルド、オーロラ、サーモン。
果たして今回のノルウェー訪問で何を経験できるのでしょうか・・・
今回はノルウェー第2の都市ベルゲンに最初に入りました。
真冬ということもあり、極寒で真っ暗な北欧をイメージしていたものの、意外に雪がありません。
気温も2℃くらいあって暖かく、なんだか期待外れです(?)
空港がベルゲン市内から離れているため、まずはバスに乗って移動します。
そこでびっくり!トンネルを抜けて市内に入ると雪。
ベルゲン市内に着いてから気づいたのですが、ベルゲンはフィヨルドの玄関口ということで港町の雰囲気。
ちらほら観光客も見かけます。
町並みもオシャレです。
今回は滞在予定が24時間しかないのでフィヨルドに行く時間はありません。
寒そうなので、やめておいて正解な気もします。
フィヨルドは夏に行くものらしいです。
【写真4:オシャレなマクドナルド】
ノルウェーは物価がヨーロッパで最も高いと聞いていたのでスーパーに寄ってみます。
でも、意外に物価はそこそこで、全体のイメージとしては日本より3割高いくらい。
ビールもスーパーでは350ml缶で300円くらいで売っています。
意外とやっていけそうな気がします。
ところが、良く見ると冷蔵庫に曜日ごとに時間が書いてある紙が冷蔵庫に貼ってあります。
そこで僕の勘が働きます。
この時間帯以外はビールが買えないかも!
しかも日曜日に至っては終日買えなさそうです(そもそも日曜日休みのスーパーも多い)。
明日は日曜日!ということで念のため6本買いこみます。
必要なものも買えたので、ノルウェーで最初の晩餐に出かけます。
ノルウェー料理を出すレストランで、典型的なノルウェー料理「ルーテフィスク」を頼みます。
地元の人はルーテフィスクをクリスマスに食べるらしいです。
乾燥させた白身魚(タラ)をアルカリ性の水(水酸化ナトリウムを溶かした水)の中で戻すことで、タンパク質をゼラチン化させたうえで煮込んだ料理です。
この説明だけ聞くと全然美味しくなさそうですが意外にいける味です。
同じくゼラチンっぽい魚のゲンゲ(富山)とは違い、不思議な味がして少し塩気が強いです。
付け合わせは、寒い国らしい感じで根菜ばかりです。
問題は値段です。
この1皿で三千円もします!
そしてせっかくなのでビールも頼むとこれまた1杯で千円もするのです!
メニューを眺めてみるとミネラルウォーターも700円です。
ノルウェーの恐ろしさを目の当たりにしたところで1日目は終わります。
(続)