「on Earth」収録曲を作ったときのことなど。の巻

明日はついにサードアルバム「on Earth」の店着日!
みんな、買ってください。


収録曲を作ったときのことを書いてみます。


1.KANPAI
この曲は車を運転中に「紅茶でcincinとか、もうわけわからないなぁ」と思って、帰宅してパパッと作りました。
「イタリア 都市」でググったりもしたなぁ。
demoの日付を見ると、2014年の11月に作った模様。
「cincin」のハモりを録ってて、「あぁ、何してるんだ僕は」と思いました。
イントロのテーマはイタリア国歌から持ってきました。


2.Life on Earth?
これは、人の誕生ってむちゃくちゃめでたいな!と、当たり前のことを曲にしてみました。
最初はPassion Pitみたいな曲にしようと思ったのだった。
demoを聴いてるけど、サビの感じが全然違ったのだな。元々はもっと生まれてから老いていくまでのことを歌っていたようです。
まったく記憶にないけど、これはこれでいいなぁと思う。
なるほど、たしかこのころは宮沢賢治の作品の死生観について考えていたんだな。
2014年の4月に作りました。
弱いサッカーチームの応援歌みたいな曲だなぁと思います。
曲名はもちろんDavid Bowieの「Life on Mars?」から。まさかリリース前に亡くなってしまうとは。R.I.P.


3.猫の恋
これは「季語」というアプリを眺めていて、春の季語に「猫の恋」という言葉を見つけて、素敵!と思って作りました。
発情期の猫の鳴き声を表している言葉だそうです。
まったく、都合よく綺麗に表現しやがって!
2013年の5月に作ったようです。古いな!
ELOみたいにしたいなぁと思ってコーラスを録りました。そんなにELOっぽくはなってないけど、ナイスコーラスです。


4.トルクメニスタン
この曲も運転中に「トルクメニスタンに行ったら、どんなもの食べたらいいんだ?」と思って、帰ってすぐに作りました。
とにかくWikipediaに頼った。永世中立国だったり、独裁政権だったり、意外なことを知りました。
2015年の2月最後の日に作ったようです。
demoとはサビのメロディがちょっと違う。しほうの提案で節回しをすこし変えて、グッとよくなりました。
この曲はサックスで山本健二くん(ケンケン)、トランペットでまちょみくすさん(すだじいランド、Hicoband)に参加してもらいました。
吹いてもらっているフレーズは、トルクメニスタンの国歌からとりました。
国歌好きだなー!


5.さらば!魚
この曲を作った時期はSF児童文学を読んでいたのだった。
ジャンニ・ロダーリの短編「ヴェネツィアを救え あるいは魚になるのがいちばんだ」を読んで、「ほうほう、こりゃいいな。魚になれば悩みはなくなるなぁ」と思って作りました。
ただ、なかなか曲調がしっくりこなくて、何度もアレンジをやりなおしました。
間奏のおしゃれなところはしほうが考えてくれました。
demoを漁ってみると小沢健二の「ラブリー」みたいなアレンジが出てきたけど、いまの方が断然いいな。ただ、このdemoの僕、ギターうまいな!こんなことできるのか。
2014年11月の作曲。


6.ハッピーバースデー
誕生日をお祝いする曲。でも、人の年齢とかホント覚えられない。
まぁ、いくつになったんだか知らないけど、おめでとう!生きていてくれよな!という感じ。
モルグ最速曲。
2013年11月作曲。


7.エレキテル
2013年7月作曲。作ったときのことはまったく覚えてない。
Aメロ、Jelly Fishの曲で似てるメロディがある。
これもアレンジで悩みました。
いまは無き西院のスタジオBillboardで、倍速でやってみよう!とやってみたら、いいね!となったのでした。
それから宇宙の高速アルペジオ地獄がはじまったのです……(継続中。なお、最近さらにスウィープ地獄がはじまった模様)


8.雨があがったら
2014年2月作曲。なんだろうな。さみしかったんですかね。そうでしょうね。
これはサクッとできました。
歌詞は、最初のものからすこしずつしっくりくる言葉に書き換えました。


9.いつもの時間
2014年6月作曲。
夏の始まりの憂鬱な気分を歌ってみたら、すごくいい曲になりました。
これもすぐにできた。
demoの完成度がかなり高くて、もうこれはこれでいいだろう、となりました。
ドラムは打ち込み。しほうと石像が考えてくれました。


10.カッパ・キューカンバー
2014年1月作曲。ラップしてみました。
demoは、イギ―・ポップの「Lust for Life」みたいにしました。タンバリン振ってみたりして。
最初はラップでもなんでもなく、普通の曲だったのですが、スタジオでやってみて、なんかのっぺりしてるなぁとなって、しほうが「藤谷くん、ラップしてみたら?」と言い、やったろうじゃん!と、帰宅してすぐライムを紡ぎました。
まぁ、ただの早口言葉なのでは……?という懸念は常にありますが、そこはパーカーを着てフードを被ってサングラスをして金色のネックレスを着けて録音したので、大丈夫です!!


11.夜のみんな
2013年10月作曲。
この曲は何度も何度も歌詞を書き直して、神戸の坂をウロウロしながら考えて、WYNTER LAND(現SLOPE)の楽屋でいまの歌詞になりました。
ゴッホの絵のような雰囲気が漠然とあって、でもそれらしい歌詞が書けなくて悩んだのでした。
結局は、近所の歌になりました。神戸は関係ない。
一時は白亜紀が舞台の歌詞を書くなど、かなり迷走したなぁ。
よい歌詞が書けて、このときはホントよかった!と安堵したものです。


12.桜クラク
これはたぶん13年前ぐらいに作った曲。昼ドラが「はるちゃん6」だったもん。
歌詞を手直しして、アレンジをAORみたいな感じにして、おしゃれぶってみました。結果的にはAORを馬鹿にしてるみたいになってしまいました。
このアルバム唯一の捨て曲!捨て曲としては最高だと思います。


13.シャラララ
2013年12月作曲。
なにやら、よい歌詞です。歌詞カードで読んでみてほしい。
詩みたいに綺麗です。
この曲もケンケンとまちゃみが参加してくれてます。おかげさまで、華やかになりました。


こんな感じです。
この記事を書くにあたってdemoを聴いてみたら、普段は忘れていることを思い出せて楽しかったです。


二年半リリースがなかっただけあって、よい曲が揃いました。
期待して聴いてください。


ふじたに☆ゆーた