昨日の明日はもう今日なんですってよ。の巻

帰宅と就寝は敗北的行為である、とずっと思っていて、家に帰りたくもなければ夜寝たくもないのだけど、いつも家に帰るし、夜は寝てしまう。
一日が終わってしまうのが嫌なのだけど、家に帰らなくても夜寝なくても一日はいつの間にか終わってしまって明日になっているし、気づかぬフリでやり過ごすわけにもいかず、え?今日って昨日の明日なの!?あるいは、え?昨日の明日ってもう今日なの!?と気づいてしまうのである。


ただ、「一日が終わってしまうのが嫌だ」を理由としたけれども、それは本当のことではありつつ、いくつかある本当のことのひとつでしかない。
しかも、格好よさそうな側面だけの本当のこと。


だって、「ものすごく楽しみな明日を控えている今日」ですら僕は帰宅したくなくて寝たくないのである。
ただ、寝るまで飲んでいたいだけなのだ。
こういうことをすると、当然翌日は宿酔。
頭痛と倦怠感のどろどろの液体のような人となって楽しみな昨日の明日たる今日を迎えてしまい、夜になるまでどろどろしている。
それでまた夜に飲み始めたら楽しくなって帰宅と就寝から逃げ回って、という悪循環。


とはいえ、無限に続くわけもなく、ここのところはほぼ週末しか飲んでいない。
それなら飲んでいない日にも家に帰らず夜もなかなか寝ず、ということをしているのか。
しているのだとしたら、「一日が終わってしまうのが嫌だ」という理由も本当のことの一側面でありつつも、なかなか本当のことのなかでも本当のことらしくもあるのだけど、飲まない日は家から出ずにすぐに寝ている。
23時には寝ている。


ということは、「一日が終わってしまうのが嫌」だから帰宅も就寝もしたくない、というのは本当のことの一側面であるのかどうかすら甚だ疑わしく、格好つけるために言っただけ、に近い理由ということになり、格好つけどろどろ人間としてどろどろと汚泥のようなライフを全うしなくてはならない。
不本意ではあるが、それでも全うしちゃろうと思っている。


ここまでいろいろ書いたけれど、帰宅と就寝を「敗北的行為」と思ってしまうのは事実だが、その理由はただ単にそれらが抗いきれない習慣であり生理であるためだろう。
つまり、反逆精神である。
僕のロック魂の発露に他ならない。


藤谷☆ゆーた(格好つけどろどろ人間)