夢にまで見た夢に手が届きそう。の巻

誰もいない砂浜で砂をサラサラともてあそんでいたところ、なにやら観光客の団体がガヤガヤとやってくる。
「ここは自殺の名所で御座います」と添乗員。


うむ…。見たい。
でもすぐに見にいくのもミーハーと思われるのではないか、などと考えてしまい、引き続き砂をもてあそぶ臆病な私。


で、件の断崖絶壁を見に行くのだけれど、そこは海ではなく川のようなところで、どうやら右手に見える土手が川の始まりのところ。
隣にラブリーな人がいる。


飛び込んだ人が右手の土手から外に出されていく。どうやら入ってはいけない川のようだ。
おや、眼下にいる猫は出産を終えたばかり。
産まれたばかりの仔猫たちが川に飛び込んでいくよ。


あれ、一匹90度近いこの壁を上がってくる仔猫があるではないか。二足歩行で。


これまでに見たことのない俊敏ないたずら猫が対岸で太鼓を叩くおじいさんのバチを奪って逃げていくよ。
川の中にバチを捨ててしまった!なんて意地悪な猫だろう。


すると盗まれたおじいさんがタタタッと対岸を走りぬけ川にダイブ!みごとバチを救出。
見ていた私たちはヒャッホー!と大盛りあがり。


しかし、川に入ったところを見ていた係の人に出て行くように命じられ、おじいさんはしぶしぶ右手の土手から外へ出ていく。
「いたずら猫をきちんと管理していない係にも責任があるのではないか」と思い、苛立つ私。


なぜか水びたしになり、ひとりぼっちで、下半身を露出したまま帰るはめになった私。


ちょっと近くの洋服屋さんに寄っていこう、などと思いたち、しかしこの下半身をなんとかせんければと考え、三枚着ていたTシャツの二枚を下半身に穿いた。


洋服屋を出るとバイクがなくなっており、トホホと言いながら徒歩でどこかへ帰っていくのであった。


どこへ帰るのかは分からない。
どこかの倉庫にでも帰っていくのだろうね。
そうだったらはっぴぃえんどだ。いや、物語は続くのだ!


と、いうわけでね、おじいさんがタタタッと駆けて飛び込んだときの私たちのテンションの高揚といったらもう。
ゴロリと転がるわけだよ。


藤谷☆ゆーた