東京紀行〜プロ野球編(二日目)〜

翌朝。
起きるなりサトタツが言った。

「…東海林、歯ぎしりがすごいね…。あと口をくちゃくちゃ言わせるよね…」

うへぇ、そりゃ最悪だな!なんて思っていたら、

「藤谷くんは寝言を言ってたよ。テンションがすごい高かったから、ライブの夢でも見てたんじゃない?」

あっちゃ〜!そうそう、ぼく寝言言うんよね〜。

という感じで、サトタツの苦情で始まったこの日は、沼袋を8時すぎに出て、しばらく散歩しました。
広い公園があるらしく、そこを目指して歩いていると、中野まで1.4キロという表示があり、じゃ、中野まで行くか、と、中野サンモールのマクドナルドで朝マック

後、渋谷へ。
中央線〜山手線。
山手線の車内はとても混雑していました。
東海林がつり革を持った手が、前に立っていた坊主の白人に触れそうになっているなぁ、と思っていたら、どうやら触れていたようで、「柔らかかった」そうです。

後、クソ野郎は別行動で新宿へ。
我々は御茶ノ水の楽器屋へ。
楽器屋がやたらとたくさんあって、いろいろ回りました。
車より高いギターがあったり、アンガス・ヤングモデルのギブソンSGがあったりして、ビリーさんがサトタツに「これにせんかいワレ」と言っていて、ぼくも「これ、包んでちょうだい」などと言っていたのですが、サトタツは買いませんでした。
そんなことをしていたら、東海林が合流。タイツの上に短パンの重ね着でした。まずいらーめんを食べました。
グレッチの変なギターを試奏させたら、けっこう太めの必要な音でした。あれ、買ったらいいのに。
ぼくはピックと弦を買いました。
最近使っている弦は、エリクサーというやたらと回復しそうなやつで、1,200円ぐらいはするのですが、900円で売っていて、お得!
アーニーボールの弦はすぐに音がダメになるのですが、エリクサーは音が長持ちします。

そんなこんなで一路、下北沢へ。
もはやぼくとビリーさんはエロいことしか考えていなかったので、あまり下北沢の街並みは覚えていません。
まぁ、いいところでしたよ。

リハ前に30分ぐらい寝たのですが、寝起きで声があまり出ず、さらにサトタツのアンプがぼくの方に向けられていて大きく聴こえ、東海林はメロディが難しいところでベースを間違え、かなりイライラしてしまいました。
リハ後、ビリーさんに「みんな、散漫としている」と注意されました。そうだそうだ!ぼくも。

ベースメントバーも、音がよくてやりやすかったです。

ライブは一番目でした。
まぁ前日よりは演奏はマシでしたが、どうもノリきれずに終了。
セットリストの組み方を考え直さないといけないっぽいです。「遅れてきた犬」という曲を一曲目にやったのですが、なんかイマイチでした。
ライブでやっておいてなんなんですけど、どうもまだ自分たちのものにできていない気がします。
ひさびさに「新しい植民地」という曲をやったのですが、これはとてもよかったです。
しばらくやりたいです。

「逆さから魚」というバンドが、おもしろいことをやっていてよかったです。
が、音がぶつかりまくってよくわからなかったのが残念でした。

運転するので飲まずにいたのですが、ビリーさんが「任せろ!」と言ってくれ、打ち上げで飲みました。
ビリーさんが11時半ごろ車で寝に行ったので、もうちょい寝かせてやろう、とか言ってPAさんやキンヌラのあたぎくんや店長のちからさんとわいわい飲んでいたら、3時半。
さすがにビリーさんも降りてきて、帰路。

高速に乗るまではみんな元気だったのですが、ちょうどすかんちのレターマンが車でかかって、長いイントロの最中にビリーさんが言った

「ゴニヂワ!」

が素晴らしすぎてぼくが爆笑しているうちに、サトタツと東海林は後ろで寝てしまいました。

やはり助手の自覚からか、ぼくは寝ずに、忘れたころに「ゴニヂワ!」と言ってまた爆笑していました。
しかし、長い長い静岡県を越えたあたりから、断続的に寝てしまいました。
ビリーさんがずっと運転をしてくれて、たいへんありがたかったです。

東海林を送って、ゴニヂワの言い方でビリーさんが「オヅガレ!」と言うと、東海林が「ギヲヅゲデネ!」と言いました。車ではかたくなにやらんかったのに!

帰宅後、とり憑かれていたエロにさよならを告げ、気絶眠。
実りある東京ツアーでした。
次の東京は、7月13日高円寺ライナー!(たぶん)


藤谷☆ゆーた