名もなき男の歌。の巻


昨日、フラッと「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」という映画を観に行ってきた。
石像が日曜日に観たいと言っていたけど、練習前に行くには微妙に時間が合わなくて行けず。
ただ、これはひとりで観てよかったなぁと思う。


終始、主演のOscar Isaacという俳優がしほうに似ているなぁと思いながら観た。
しほうに似ている人はたくさんいる。
Oscar Isaacは、表情、目の感じがしほうと似ていた。


淡々として退屈なよい映画だった。


売れないミュージシャンの一週間の物語なのだけど、身につまされることばかり。
くだらないものが持て囃されて、こんなのを「神曲!」とか言ってんのか、馬鹿じゃないのか、くだらない、とやさぐれる気持ちは1961年のニューヨークのフォークシンガーも同じなのだ。


とはいえ、じゃあくだらなくてもいいから売れるものを作れるかというと、それはできない。
プライドが、とかそういう高尚な(?)問題じゃなくて、ただ単純にそんな曲は作れないと思う。
演奏していても退屈だろうし。


それならば、ただ自分たちの信じるよい曲を作るしかない。
おもしろいと思うことをやろう。
それが「売れる/売れない」は結果として現れるだけだろう。
売れたらすごくうれしい。
売れなくても、心の底から「この良さがわからないなんて、馬鹿ばっかりだな」と思えるよう、しっかりと自分の信じるものを形にしなくては。
そうでないと、ただの僻み妬み嫉み野郎になってしまう。
しっかりやるぞ。


でも、適当に作ったくだらない曲がウケる可能性もあるので、とにかく作曲しようっと☆


エンディングは映画と同じくBob Dylan「Farewell」で。
僕はこの曲を知らなかった。
こんなよい曲を!


藤谷☆ゆーた